迫力満点、水のカーテン 熊本県小国町の鍋ケ滝公園
カーテンのように幅広く流れ落ちる滝で注目を集める場所がある。熊本県小国町黒渕の鍋ケ滝公園。厳しい寒さが続いた日にはつららが見られることもあり、冬季でも多くの人が訪れる。
コロナ禍で休園する日もあったが、11月から事前に予約することで、入園できるようになった。
テレビCMのロケ地にもなった景勝地に足を運んでみた。
公園入り口から歩くこと約5分。
木々が茂る園内を進むと、ごう音とともに美しい滝が目の前に現れた。
幅20メートル、落差10メートルの鍋ケ滝は、約9万年前に起きた阿蘇の巨大噴火でできたとされる。
流れ落ちる水で浸食され、滝の裏側が空洞になっている。
「裏見の滝」とも呼ばれ、コロナ禍前は多い時で1日に3千人以上が訪れるほどの人気スポットだった。
今では遠のいた足も徐々に戻りつつあるという。
空気の冷たさから吐息が白く染まるものの、肌に当たる水しぶきは、とても心地よい。
夫婦で訪れた福岡県久留米市の山下健司さん（48）は「マイナスイオンがたっぷりと感じられて最高の気分。
密にもならないし、巣ごもり生活でたまったストレスも解消できますね」と笑顔だった。
阿蘇の息吹を感じることができる癒やしのスポット。雄大な自然を前にリフレッシュしてみてはいかが？
（帖地洸平）
