2022.03.11 18:40
亡くなった佐藤さんの娘、愛梨ちゃんから名前をつけた花が熊本市の市民病院の花壇で育てられています。
その花壇に向かって祈りを捧げる親子の姿がありました。
熊本市民病院の花壇には、ようやく咲き始めた小さな白い花があります。
花の名前は『あいりちゃん』。
東日本大震災で亡くなった佐藤 愛梨ちゃんが見つかった現場近くで咲いていた、フランス菊の種から育てられたものです。
この花に水をあげるのは宮崎さん親子です。
【宮崎 さくらさん】
「もし（市民病院の）近くに来たら（花を）見てあげてほしい」
宮崎さんの次女・花梨ちゃんは、先天性の重い心臓の病気で熊本市民病院に入院中、熊本地震に襲われました。
当時の市民病院は倒壊の恐れがあったため、花梨ちゃんは転院を余儀なくされ、搬送先の病院で亡くなりました。
佐藤さんと交流を持った宮崎さんは、新しい市民病院の花壇に『震災を忘れない』という願いが込められたこの花を植えました。
【宮崎 さくらさん】
「なんで熊本市民病院に『あいりちゃん』がいるのか、花壇があるのか、知ってもらえる機会になったらうれしいです」
東日本大震災から１１年。
市民病院の花壇に咲く小さな白い花は、時折、強い風に揺られながらも命の大切さを教えてくれています。
