masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

TSMCの半導体新工場の建設地

クレーンそびえ立つ建設現場、来秋完成へ工事着々 地元への恩恵、まずは宿泊・飲食業に<波及
TSMC・進出表明1年>㊤
熊本日日新聞 | 2022年10月14日 07:00

数多くのクレーンがそびえ立つTSMC半導体新工場の建設地=12日、菊陽町
 半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本国内で初の半導体工場を建設すると発表して14日で丸1年。進出する熊本県菊陽町の現地では工場建屋の建設に向けた作業が急ピッチで進行。

周辺では従業員や家族らの受け入れ、人材育成に向けた動きなどが活発化している。
投資額1兆円を超す巨大プロジェクトを巡る今を報告する。

   ◇    ◇   

菊陽町原水。白いフェンスに囲まれた約21・3ヘクタールの敷地には約20基のクレーンがそびえ、金属音が響く。
TSMCの子会社JASMが進めている新工場の建設現場だ。
建築計画概要書によると、工場は地下2階地上4階建ての鉄骨鉄筋コンクリート造り。
ほかにオフィス棟なども建つ。21日で着工からちょうど半年になる。
TSMCの広報担当者は「来年9月の完成に向け、工事は計画通りに進んでいる」と話す。
関係者によると、現在工事に従事しているのは約千人。
6割は県外から来ているとみられ、現場周辺のホテルなどに滞在している。
来年には最大3千~4千人に増える予定で、工事を担う鹿島は今後、作業員の宿舎を大津町合志市に建設する予定だ。
大津町のホテルは「作業員に加え、TSMCに合わせて進出を計画する半導体関連企業のビジネスマンが滞在し、満室に近い状態」と言い、同町の居酒屋とラーメンの店「あじまん」の男性店長(51)は「県外の人とみられる作業服姿の来客が増えた」と話す。
「週末の夜はTSMC関連とみられる工事関係者でにぎわっている」と、合志市の居酒屋「鉄板焼 太郎」オーナーの男性(42)も笑顔を見せる。

建設作業員の弁当は大津町熊本市の業者が受注。
作業員が宿泊するホテルと建設現場間の送迎を担うバス会社やタクシー会社など、建設特需とも言うべき動きが宿泊、飲食業者を中心にあちこちに見られる。