熊本市がバス専用レーン拡充へ 人口規模近い岡山市の３分の１「整備遅れ」指摘も 区間決定は2023年度以降に
熊本日日新聞 | 2022年11月2日 19:53
熊本市は2日、路線バスの定時性や速達性を向上させるため、市内の道路にバス専用レーンを増やす方針を示した。
今後、設置による効果や実現性を検証し、導入する路線や区間を決定する。
同日の市公共交通協議会の専門部会で報告した。
市交通企画課によると、市内のバスレーンは中心部の県道熊本高森線（通称・電車通り）や国道3号などに設けられ、総延長は約5・9キロ。
人口規模が近い岡山市（約18・5キロ）の3分の1にとどまり、「他都市と比べて整備が遅れている」という。
市はバスレーンの新設について、市中心部と各地域拠点を結ぶ八つの基幹公共交通軸の中から①バス利用者が多い②車の交通量が多く速度が遅い③車線の再配分の余地がある－などの観点で検討する。
候補区間は年明けの次回会合で示す予定。
効果や実現性の検証、導入区間の決定は来年度以降になる。
市によると、実現までには国などの道路管理者や県警との協議も必要だ。
専門部会では、委員からは「比較検討できるよう、できるだけ多くの候補を示してほしい」などの意見が出た。（久保田尚之）
