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熊本地震被災の南阿蘇鉄道、新型車両を導入 

熊本地震被災の南阿蘇鉄道、新型車両を導入 2023年夏の全線再開に備え 年明けから試験走行
熊本日日新聞 | 2022年12月28日 07:30

南阿蘇鉄道が導入する新型車両「MT4000形」=高森町
第三セクター南阿蘇鉄道熊本県高森町)は来年夏の全線再開に合わせて、新型車両を導入することを27日までに明らかにした。
来年1月にも操縦訓練を兼ねた試験運行を始め、全線再開までに営業運行を始める予定。
同鉄道は2016年の熊本地震で被災し、現在は高森-中松(南阿蘇村)で部分運行している。
新型車両導入は、沿線2町村と県が3月に策定した「南阿蘇鉄道沿線地域公共交通計画」に基づく。
新潟トランシス新潟県)製の「MT4000形」で、11月末に2両が高森駅へ到着した。

行き先表示など、同計画の「外国人観光客の受け入れ環境整備」に挙げた多言語化(日本語、英語)にも対応。
座席は対面式のボックス型から通路を挟んで対面するロングシート型に変更した。
車両前面に貫通扉があり、「将来的には2両編成での運行も想定している」(同鉄道)という。導入経費は約4億円。


新型車両「MT4000形」にあしらわれたロゴ=高森町
新型車両は白い車体をベースに、青ラインが白川など南郷谷を流れる清流を、緑ラインが阿蘇五岳や新緑の草原を曲線で表現。同鉄道の愛称「南鉄[なんてつ]」を意味する「n」のロゴの下にある数珠つなぎの楕円は、高森-立野の10駅がつながったことを示した。
デザインを考案した運転士の宍戸優介さん(25)=高森町=は「ほかの鉄道会社にはない車両に仕上がった」と自信をのぞかせる。
同社が保有し、老朽化が進む「MT2000形」3両のうち2両は、車両入れ替えで〝引退〟する。
同鉄道の中川竜一鉄道部長(51)は「新型車両は来年夏の全線再開に向けて、現在の不通区間を含めた試験運行を重ねる予定。できる限り早く営業運行を始めたい」と話している。(上杉勇太)

南阿蘇鉄道が導入する新型車両「MT4000形」=高森町