熊本地震で被災した南阿蘇鉄道 歓喜の全線再開から2か月 にぎわいと日常が戻った
9/15(金) 18:12配信
熊本地震で被災した南阿蘇鉄道の全線再開から2か月がたちました。何か変化はあるのでしょうか、地元を取材しました。
■通学に利用している高校生
「肥後大津まで乗り換えもないので、けっこう楽になっています。今まで親の送迎だったんですけど、親の負担も少なくなっていいと思います」
車内には多くの生徒の姿が。勉強したり、音楽を聴いたり、朝の日常の風景が戻っていました。
2016年の熊本地震で被災した南阿蘇鉄道。半分の区間にあたる中松・立野間で運転休止が続いていました。
今年7月15日。沿線住民が待ちに待った全線で運転が再開されました。
あの歓喜の日から2か月。部分運行中に電車が来ない駅だった立野にも大きな変化が。
駅の饅頭屋は名物の「ニコニコ饅頭」を買い求める人でにぎわっていました。
■ニコニコ饅頭 髙瀬大輔さん
Q毎日完売?
「だいたい完売ですね。平日でも団体さんがバスで乗り入れる。昔みたいに、活気が戻ってきている」
活気づいていたのは高森駅でも。目玉のトロッコ列車から次々に観光客が降りてきます。
■地元の人
「活気が戻ってきました」
■宍戸優介さん
「平日でも立ち客がでるほど乗っている印象。今までよりもかなりにぎわいが増えましたのでより楽しんでいただけるようにいろいろ企画も練っている」
全線再開後、高森駅には新たなサービスが。それは電動キックボードのレンタルです。1時間1000円で風を感じながら阿蘇の雄大な自然を満喫できます。
■利用客
「少し慣れるまでは5~10分くらい緊張しました。あとは楽しく乗れました。秋の阿蘇は風が涼しくて気持ちよかった」
「いさぶろう・しんぺい」熊本県内のラストラン
9/15(金) 12:04配信
熊本朝日放送
JR肥薩線の観光列車「いさぶろう・しんぺい」が15日、熊本県内でのラストランを迎えました。
JR肥薩線を運行していた「いさぶろう・しんぺい」は2020年の熊本豪雨の影響で一部区間が運休となってからは福岡などで運行していました。来年の春には久留米と大分を結ぶ新たな観光列車になります。県内を走るツアーは15日が最後で、JR熊本駅には多くの鉄道ファンらが駆け付け、出発を見送りました。
(乗客の男性)
「山を走るっていうのがこの電車の魅力だったので、その風景を見ながら最後を思い切り楽しみたいと思います」
来月4日の福岡でのツアーを最後に役目を終えるということです。