02月02日 11時30分
来年３月をめどに運行が終わる、ＳＬ人吉を撮影した写真の展示会が菊池市で開かれています。
この展示会は、２年半前の豪雨で被災し、今も一部区間で不通が続くＪＲ肥薩線の復興を願うとともに、来年３月をめどに運行が終わるＳＬ人吉について知ってもらいたいと熊本市の写真愛好家、青山昌充さんが開きました。
会場には、青山さんがおよそ３０年にわたって撮影した四季折々のＳＬ人吉の写真、２６点が展示されています。
このうち芦北町を走るＪＲ肥薩線で１０年ほど前に撮影された「二重櫓」という作品は、狭い間隔で並ぶレンガ造りの２つのトンネルがやぐらのように見えることから名付けられたものです。
線路が撤去され復旧工事などの車が走る道路になっているため、今は見ることができない景色だということです。
また、豪雨で被災する前の球磨川第１橋りょうで撮影された「神進」という作品は、正面からゆっくりと向かってくるＳＬ人吉をスローシャッターで捉えた１枚で、機関車ら黒と白のグラデーションになって勢いよく吐き出される蒸気が美しく迫力のある作品です。
この展示会は、菊池市の「わいふ一番館」で今月１２日まで開かれています。
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