masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

「老化細胞なくなる」キモかわいくてご長寿⁉ハダカデバネズミ


「老化細胞なくなる」キモかわいくてご長寿⁉ハダカデバネズミ 熊本大学が研究結果発表

熊本市動植物園で一般公開されているハダカデバネズミ。長寿とがんにかかりにくいことで知られるこのネズミについて熊本大学が、新たな研究結果を発表しました。今後、ヒトにおける老化やがんの予防薬の開発が期待されます。

熊本市動植物園で6月から一般公開が始まったハダカデバネズミ。毛のない体と長い前歯が特徴です。

■見に来た人
「ブサイクなんだけどやっぱりカワイイ。1匹でめちゃめちゃ壁にぶつかっている様子とか個性的でカワイイ」

不思議な見た目に加え、注目は「とても長寿なこと」。一般的なネズミの寿命は3年ですが、ハダカデバネズミは30年。がんにかかりにくいことでも知られています。長寿の裏側に何が…?

国内で唯一ハダカデバネズミを飼育・研究している熊本大学が、10年かけて新たな発見をしました。それは…

ハダカデバネズミ「体内で老化細胞なくなる」
熊本大学大学院生命科学研究部 三浦恭子教授
「最長寿のげっ歯類であるハダカデバネズミにおいて〝老化細胞〟が〝細胞死〟を起こして除去されているということを明らかにしました」

一般的にヒトや他のマウスは加齢に伴い「老化細胞」が蓄積され、癌などの発症を促すとされています。しかしハダカデバネズミは「老化細胞」を自ら取り除く「細胞死」を起こしていたことが新たにわかりました。「老化細胞」がなくなることで体の老化が抑制され、がんになりにくい体になっているといいます。「細胞死」に深く関わっるのが「セロトニン」。幸せホルモンといわれる神経伝達物質です。通常、生き物の皮膚の細胞には含まれませんがハダカデバネズミの皮膚の細胞には「セロトニン」が多く蓄積されていることが分かりました。そのためハダカデバネズミに老化ストレスを加えても、「セロトニン」がカギとなり「老化細胞」を死滅させるということです。

熊本大学大学院生命科学研究部 三浦恭子教授
「進化の過程で老化耐性やがん化耐性の分子機構を非常に数多く獲得してきていると考えられています。これから1つ1つ明らかにしていって人において老化をおさえたり、もしくは癌を防ぐための新たな戦略の開発に繋がっていくと考えています」

長寿の秘密がひとつ解明されたハダカデバネズミ。今後、ヒトの老化やがんの予防薬の研究にも役立てられるということです。