masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

酒税法改正で熊本県内の影響は?

酒税法改正で熊本県内の影響は?来月の酒税法改正に伴いビールは値下がり一方、第3のビールは値上がりします。消費者、そして事業者への影響は。

熊本市を中心に5店舗を展開し、酒類の販売を手掛けるアカツキの店内には、ビールを買い求める人の姿が。

(女性客)「大体毎日ビール1本ずつ主人と飲みますね」「これが楽しみなんで」
(男性客)「月に40本くらい飲みます」

新ジャンル、いわゆる「第3のビール」も人気です。

(女性客)「私が第3のビールで主人が普通のビール」「やっぱり安いから」

愛好家にとって、気になる値段。実は、来月から変わります。その理由は、酒税の改正。

財務省の発表では、ビール350ミリリットルにかかる税金は、現在が70円に対し、改正後は63.35円と、7円ほどの引き下げ。発泡酒は46.99円のまま据え置き。いわゆる「第3のビール」は、現在の37.8円から発泡酒と同じ46.99円まで引き上げられます。ジャンル間の税率の格差を是正する狙いで、2026年10月には、すべてのジャンルの税金が54.25円に統一されます。

この改正を受け、ビール大手4社は10月以降のビール自体の価格据え置きを発表。つまり、税率が下がる分、販売価格は値下がりとなります。一方で、「第3のビール」は値上がりします。

(女性客)「スーパードライとかが好きだけん。本当は」「半分(生ビールに)変えようかなと思いますよね」

3年ぶりとなる酒税改正、中心繁華街の飲食店では

(ラックコーポレーション・山代眞貴店長)「ビールだけでこれだけ値上がりするのはダメージが大きい」

店舗で提供している「第3のビール」の仕入れ価格は1リットルあたり23円値上がりします。食べ放題と飲み放題を主軸にしていて、週末には200杯以上を提供。月の仕入れ価格は2万円以上上がると見込んでいます。さらに…

(ラックコーポレーション・山代眞貴店長)「正直1年前から倍くらい値上がりした商品も何百種類あるし大体原価でも30%は平均的に上がっています、全食材」「ここが限界だろうという金額でやらせてもらっている」

 

コロナ禍での売り上げの落ち込みからようやく回復しつつあったと言いますが、物価の高騰も重なり、再び厳しい経営を強いられています。

熊本市クラフトビール醸造所を構え、飲食店も展開しているダイヤモンドブルーイング。製造しているクラフトビールは原料とする麦芽の量などから発泡酒と同じ区分として扱われるため、今回の酒税改正では税率の変更はないそうです。

しかし、そのクラフトビールをこれまでと同じ価格で提供するのは簡単なことではありません。原料となる麦芽の価格は去年と比べて1キロあたり40円値上がり。月々の製造コストは2万円ほど上昇しているといいます。当面はクラフトビールの販売価格は据え置きますが長引く原料費の高騰に加え、3年後にはクラフトビールにかかる税率の上昇も控えています。

(KUMAMOTODINERKAEN・角田澪樹店長)「安いものとかのイメージではなく、より美味しいもの、興味深いものという方向に皆さんの選択肢のベクトルが変わっていくかなと思います。そこでクラフトビールが選ばれるようになればいいと思います」

今回の酒税改正や3年後の酒税統一をひとつのタイミングと捉え、より品質にこだわったビールづくりに励みたいとしています。
2023/09/07のニュース