【7日】孤立状態 少なくとも24地区 輪島市では700人超の地区も
2024年1月7日 20時03分
石川県によりますと、7日午後2時現在、能登地方の4つの市と町の少なくとも24の地区が、依然として孤立状態になっているということです。このうち、鵠巣地区と西保地区では、それぞれ700人を超える人が孤立状態になっているということです。
道路が通れなくなるなどして孤立状態になっている地区です。
▽輪島市の
▼大屋地区、▼河原田地区、▼鵠巣地区、▼町野地区、▼南志見地区、▼西保地区、▼仁岸地区、▼小山地区、▼諸岡地区、▼小石地区、▼本郷地区、▼浦上地区、▼七浦地区の13の地区など。
▽珠洲市の
▼真浦町、▼清水町、▼仁江町、▼片岩町、▼長橋町、▼大谷町、▼宝立町小屋、▼宝立町大町の8地区など。
▽穴水町の
▼麦ケ浦地区など。
▽能登町の
▼水滝地区、▼柳田信部地区の2地区など。
このほかに、孤立状態は解消されたものの道路の状態などが不安定だとして引き続き、支援が必要な「要支援集落」が被災地域全域にあるということです。
孤立状態の輪島市 鵠巣地区では
7日午前11時半すぎに、孤立状態にある、石川県輪島市の鵠巣地区で、避難している60代の男性が撮影した画像です。
避難所になっている小学校や公民館周辺の道路、民家の屋根などに雪が積もっています。
撮影した男性によりますと、雪は降ったりやんだりを繰り返していて、停電が続く中、避難所では寒さが厳しくなっており、ストーブに使う灯油や発電機用のガソリンが足りていないということです。
鵠巣地区の避難所では、食事は一日に2回提供されているということですが、飲み水が足りていないほか、避難生活が長期化するなかで、下着などの衣服も不足しているということです。
鵠巣地区では市の中心部に向かう国道が寸断されていて、自衛隊などが海岸沿いを歩いて物資を避難所に運び込んでいるということです。
撮影した60代の男性は「地震で自宅がめちゃくちゃになり、命からがら逃げてきたので、下着など着る物が十分にありません。地区に2つある避難所には多い時であわせて300人ほどがいて、自力で出て行った人もいますが動けない老人もおり、燃料や飲み水、下着など支援の充実をお願いしたい」と話していました。
NHKに寄せられた孤立状態の地域の情報(7日午後5時まで)
NHKの情報提供窓口「ニュースポスト」と「スクープBOX」には、石川県の輪島市や珠洲市、それに能登町などで孤立状態になっているという情報が複数寄せられています。