【被害状況 30日】石川県で238人死亡
2024年1月30日 19時14分
石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は30日午後2時の時点で、29日と変わらず238人となっています。
市や町ごとにみますと、
▽輪島市で101人
▽珠洲市で101人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。
このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人、
▽能登町で6人、
▽輪島市で3人のあわせて15人となっています。
内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。
また、重軽傷者は、県内全体で1179人にのぼっています。
【住宅被害】
能登地方を中心に4万4937棟(30日午後2時現在)
石川県によりますと、30日午後2時現在で県内では能登地方を中心に4万4937棟の住宅で被害が確認されました。
自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3626棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万900棟
▽小松市で、全壊が1棟、半壊が36棟、一部破損が1554棟
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損があわせて1993棟
▽珠洲市で全壊が2092棟、半壊が1036棟、一部破損が1444棟
▽加賀市で全壊が7棟、半壊が16棟、一部破損が1099棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1914棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて1073棟
▽白山市で一部破損が179棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が8棟、一部破損が769棟
▽野々市市で一部破損が20棟
▽川北町で一部破損が6棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1232棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1389棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて4524棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて798棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2146棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて2063棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。
【停電】
石川県 能登地方で約2800戸(30日午後5時現在)
北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では、午後5時の時点の時点でおよそ2800戸が停電しています。
自治体別では、
▽輪島市でおよそ1600戸、
▽珠洲市でおよそ940戸、
▽能登町でおよそ100戸、
▽穴水町でおよそ60戸、
▽七尾市と▽志賀町でそれぞれおよそ10戸となっています。
県は、復旧作業のための立ち入りが困難な場所や、配電設備や建物に甚大な被害を受けた地区の一部を除いて、停電は、31日にもおおむね解消されるという見通しを示しています。
北陸電力送配電などによりますと、30日の時点で輪島市や珠洲市でもおよそ9割の世帯に電気が届いているということです。
【断水】
8市町の約4万1590戸(30日午後2時現在)
石川県によりますと30日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万1590戸で断水が続いているということです。
このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸
▽穴水町のおよそ2000戸
▽能登町ののおよそ5200戸
▽七尾市のおよそ1万5000戸
▽志賀町のおよそ3900戸です。
県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。
県はこれらの6つの市と町ではおおむね被災した浄水場の機能回復を終えて水を流して漏水調査や修繕を行う作業に入っているとしていて1日も早い復旧を目指すことにしています。
また、一部の地域で断水となっているのは、
▽羽咋市のおよそ60戸
▽内灘町のおよそ630戸です。
臨時に浄水施設を設け漏水調査 輪島