【被害状況 22日】石川県内で死亡確認 233人
住宅被害 3万7130棟(22日午後2時)
22日午後2時時点で県内では能登地方を中心に3万7130棟の住宅で被害が確認されました。
自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3034棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて8689棟
▽小松市で半壊が20棟、一部破損が1367棟
▽輪島市で全壊、半壊、一部破損があわせて1137棟
▽珠洲市で全壊、半壊、一部破損があわせて3769棟
▽加賀市で全壊が5棟、半壊が18棟、一部破損が915棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1616棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて869棟
▽白山市で一部破損が135棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が5棟、一部破損が495棟
▽野々市市で一部破損が15棟
▽川北町で一部破損が3棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて975棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1297棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて3743棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて666棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて1992棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1353棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。
停電 約5600戸(22日午後5時)
北陸電力送配電によりますと今回の地震の影響で石川県の能登地方では、午後5時時点でおよそ5600戸が停電しています。
自治体別では、
▽輪島市でおよそ3100戸、
▽珠洲市でおよそ2100戸、
▽穴水町でおよそ250戸、
▽能登町でおよそ150戸、
▽七尾市と▽志賀町でいずれもおよそ10戸となっています。
断水 約4万8510戸(22日午後2時)
22日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万8510戸で断水が続いているということです。
このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸
▽穴水町のおよそ3200戸
▽能登町のおよそ5800戸
▽七尾市のおよそ1万6800戸
▽志賀町のおよそ7000戸です。
県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。
また、一部の地域で断水となっているのは、
▽羽咋市のおよそ150戸
▽内灘町のおよそ760戸です。
珠洲市中心部 多くの住宅が倒れたまま手付かずの状態
石川県珠洲市中心部では、地震から3週間となるいまも多くの住宅が倒れたまま手付かずの状態です。
神社の鳥居も倒れたままでした。近くの宝立小中学校の避難所には外に仮設のトイレが設けられ、朝から冷え込む中、多くの人が利用していました。
住宅が全壊しこの避難所に避難している69歳の男性は「みんなで協力しながら、支援物資をいただいて生活しています。団体で避難生活をしているので息苦しい面もあります。地震発生から3週間たちますが復旧には3か月か、もっとかかるかもしれません」と話していました。
珠洲市宝立町 船本寛さん「前を向いていきたい」
能登半島地震から3週間となる22日、石川県珠洲市宝立町の工務店に勤務する船本寛さん(68)は勤務先を訪れました。
被災した人たちから、工務店に対して「住宅を再建してほしい」という依頼があり、ブルーシートなど必要な資材を取りに訪れたということです。
工務店の複数の建物が傾くなどして大きく壊れ、地面には屋根瓦などが散らばったままの状態となっています。
船本さんは「この3週間は先行きが見えなかったが、命があるだけよかった。避難所でみんなから元気をもらって前を向いていきたい」と話していました。
「朝市通り」地元の人たち 被害の大きさにショック
地震から3週間となった22日、大規模な火災があった石川県輪島市の中心部、「朝市通り」とその周辺を地元の人たちなどが訪れ、改めて被害の大きさにショックを受けている様子でした。
このうち市内の小西寛さん(75)は輪島塗の製造販売を行う漆器工房に30年近く勤めていますが、今回の地震による火災でこの工房は焼けてしまいました。
小西さんは工房があったところを1月2日以来、訪れて、「捜索が終わったと聞いて来てみました。何か残っていないかと期待しましたが、何もかも焼けてしまいました。絶望的な気持ちです」と悲嘆に暮れていました。
《富山県》
能登半島地震の影響で、富山県内では22日時点で、氷見市と高岡市であわせて33人が避難生活を余儀なくされています。
県外犠牲者
今回の地震では、石川県輪島市に帰省していた富山市の中学1年の男子生徒と石川県珠洲市に帰省していた富山市の30代の女性が、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。
県内 47人けが
また県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷です。
市町村別では、富山市で18人、氷見市で9人、黒部市で5人、射水市で4人、高岡市と朝日町で3人、魚津市と小矢部市でそれぞれ2人、砺波市が1人です。
住宅被害 4430棟(22日午後1時)
住宅への被害は22日午後1時の時点で氷見市で38棟が全半壊、高岡市で80棟が半壊となるなどあわせて4430棟で被害が確認されています。
市町村別では
▽高岡市で1327棟
▽射水市で1125棟
▽小矢部市で756棟
▽富山市で621棟
▽氷見市で205棟
▽滑川市と朝日町で71棟
▽砺波市で52棟
▽黒部市で49棟
▽上市町で45棟
▽南砺市で38棟
▽入善町で34棟
▽魚津市で22棟
▽立山町で14棟で、
舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。
避難 33人(22日午後1時)
22日午後1時の時点で自主避難所を含めて氷見市で20人、高岡市で13人のあわせて33人が避難生活を余儀なくされています。
給水(22日)
氷見市では、水道は復旧したとしていますが、漏水により水の出ない世帯があるため、住宅などへの被害が相次いだ氷見市北大町にある比美乃江小学校に給水場所を設けています。
給水できるのは、午前8時から午後7時までです。
新潟・福井・岐阜 けが56人
けがをした人は少なくとも
▽新潟県で49人、
▽福井県で6人、
▽岐阜県で1人となっていて、石川県と富山県もあわせて1276人(+3)となっています。