【猫島を守れ】かつて感染症によりネコが半減 癒しあふれる猫島のネコたちを守る取り組みとは 2024年1月26日(金) 11:00
湯島『住ニャン基本台帳』とは
では、大学生たちもネコの健康観察に取り組んでいます。
「よいしょ」「そのまま撫でる。いい子いい子」
この取り組みは、東海大学熊本キャンパスの2つのゼミの学生たちがおととし始めました。
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学生たちはネコの体重や目ヤニ、鼻水の有無などの健康状態だけでなく、性格などの個性も調べて、専用のシートに記入します。
こうして集めた情報は、「住(じゅう)ニャン基本台帳」として、ホームページで公開しています。
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東海大学 前田芳男教授(63)「全国に『猫の島』はたくさんあるが、同じような問題を抱えている。ネコの健康から出発して、ネコと島の人たちの将来をどうするか」
前田教授は今後、全国の「猫島」の未来を話し合おうと、近く「全国猫島サミット(仮称)」の開催も計画しています。
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一方、ネコなどの命を守るため、去年、新たな国家資格が誕生しました。
それは「愛玩動物看護師」。
獣医師の診察や治療を助ける動物専門の看護師で、獣医師の指示の下、これまではできなかった採血などが可能になりました。
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このクリニックでは現在、試験に合格した8人が勤めています。
「頑張れ、頑張れ」
愛玩動物看護師はネコが暴れないようにするのも仕事です。
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烏城ペットクリニック 愛玩動物看護師 中村歩実さん(24)「今まで獣医師がしていたことも看護師ができるようになった」
烏城ペットクリニック 長井新 院長(45)「獣医としても獣医師しかできないことに集中できる」
今、人気のネコ。しかし、単なる「ブーム」で終わらせず、ネコと人とが共に生きるための工夫が模索されています。
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ネコが示すサインに注意を
湯島の林さんが好きな仕草は「毛づくろいをする姿」だそうです。
ネコの仕草は、ついつい見入ってしまいますよね。
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毛づくろいはリラックスしている様子と言われてますね
ただ、こうやって観察することも健康維持につながります。
獣医師の長井さんによりますと、耳の内側、元々白い部分が黄色くなっていれば、肝臓が悪いサイン。
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またおしっこの量や回数が増えた場合は、糖尿病や腎臓病のおそれがあるということです。