masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

【猫島を守れ】かつて感染症によりネコが半減


【猫島を守れ】かつて感染症によりネコが半減 癒しあふれる猫島のネコたちを守る取り組みとは   2024年1月26日(金) 11:00

去年、全国で飼われているネコの数が推計で900万匹を超え、空前の「ネコブーム」と言われています。こうした中、ネコの命を守る取り組みを追いました。

猫島で過ごす癒しの日々 その裏で奮闘する人たち
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「猫島(ねこしま)」として有名な熊本県上天草市(かみあまくさし)の湯島(ゆしま)。およそ250匹のネコが生活するこの島には癒しを求めて多くの人が訪れます。

この日は「必死すぎるネコ」で有名なプロの写真家も。
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ネコ写真家 沖昌之さん(45)「(湯島のオス猫は)ひと癖ふた癖ある子が多いから、あまり他の地域で見せないような部分をちらっと見せてくれる」

ネコは観光の目玉となっています。この湯島で、ネコの健康管理を担うのが、上天草市の地域おこし協力隊員の・林愛子さん(44)です。
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何をする気にゃ?
林さん「ちゅーる食べる?『お前が来るとろくなことがない』って顔をしてる。注射されるか病院に連れて行かれるかだもんね」

林さんがネコの健康管理に力を入れるようになったのは、3年前に島で突然広がったネコの感染症がきっかけでした。その感染症とは何か、獣医師に聞きました。
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平野どうぶつ病院 平野陽一 院長(73)「パルボウイルスですね。ネコの伝染性腸炎。1匹でも感染したネコがいれば、みんなに感染してしまう」

吐き気や下痢を引き起こし、致死率が高い恐ろしい病気です。

林さん「病院に運ぶ間もなく亡くなったネコがほとんどでした。その時に250匹くらいいたネコが、ほぼ半減しました」
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獣医師の平野さんが湯島でワクチンの投与を続け、現在この感染症は収まりましたが、悲劇を繰り返さないようにと、林さんはおよそ250匹のネコの名前やワクチンを打った時期などの記録をつけ、命を守る仕組みを整えています。

さらに資金面でも。この日は、年に1度の島の収穫祭。林さんたちはグッズを販売しました。
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林さんは言います。「(命を守る)活動を知って『応援したい』と言ってくれるお客さんもいて、そういうのが一番うれしいです」

こうした売り上げや寄付金をネコのワクチンや去勢・避妊手術などの費用にあててネコの生活環境を改善しています。
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林さんたちの他にもネコたちを守る取り組みは広がっています。