masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

特別見学通路、新型コロナで一般公開延期

特別見学通路、熊本城に新たな視点 新型コロナで一般公開延期

2020/4/30 08:00 (JST)4/30 09:54 (JST)updated
©株式会社熊本日日新聞社
天守閣の南側に設置された特別見学通路。
5~7メートルの高さから復旧の様子を見ることができる=29日、熊本市中央区

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手前に伸びる茶色のラインが特別見学通路。中央右は本丸御殿=27日(小型無人機で撮影)

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石垣の一部が崩落し、ゆがんだままの数寄屋丸=29日

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本丸御殿に向かう通路。エレベーターが設置されている=29日

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熊本市は29日、熊本地震で被災した熊本城の城内に完成した特別見学通路を報道陣に公開した。
復旧の様子を来場者にいつでも見てもらおうと地上5~7メートルに設置した〝空中回廊〟は、この日に一般公開が始まる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期された。
特別見学通路は天守閣の南側に新設され、備前堀の北側から本丸御殿の南側をつなぐ。
これまでにない新たな視点から、城の魅力に触れることができる。
幅約4メートル、長さ約350メートルの通路を歩くと、石垣の一部が崩落してゆがんだ数寄屋丸や、外観が復旧した大天守を背景に傾斜が異なる「二様[によう]の石垣」、国重要文化財の櫓[やぐら]群が次々と現れる。
城の厚い防御の特徴で、竹の丸から幾重にも折れ曲がる通路「連続外枡形[そとますがた]」の被災状況も間近で確認できる。

20人乗りのエレベーター2基や授乳室、トイレを完備し、総工費は約16億9千万円。
日本財団の寄付金などを充てる。
市熊本城総合事務所は「安全な場所から、復旧に向けた調査や工事の進捗[しんちょく]を見ることができる。
今は新型コロナウイルスの感染防止に努めることが第一だが、早く公開したい」としている。
一般公開の開始は未定。通路は仮設で2039年3月末に撤去される。
(文・飛松佐和子、写真・高見伸、後藤仁孝)