6/6(日) 10:49配信
熊本日日新聞
１日限定で上通アーケードに“出現”した巨大な人型オブジェ。
美術ユニット「オレクトロニカ」が制作し、熊本で初めて展示した＝熊本市中央区
熊本市中央区の上通アーケードに５日、真っ白な巨大人型オブジェ（約５メートル）が“出現”した。
普段とは違う異様な光景に、買い物客らは写真を撮影したり興味深そうに見入ったりしていた。
仕掛け人は、大分県竹田市を拠点に空間デザインなどを手掛ける児玉順平さん（３７）＝熊本市出身＝と加藤亮さん（３６）＝大分市出身＝による美術ユニット「オレクトロニカ」。
オブジェ「ｆｌａｇｓ」は、２人が発泡スチロールで制作した。
「見慣れた場所に巨大なオブジェを置くことで、違って見える空間を味わってほしい」と加藤さん。
児玉さんは「流れる人並みと動かない巨人の対比は違和感があったはず。立ち止まってコロナ禍の今を見つめる機会になれば」と話す。
熊本市東区の大山龍法さん（８０）は「ただ驚いたが、意外性があると街を歩くのも楽しい」と喜んでいた。
２人は熊本市現代美術館（臨時休館）で開催中の「段々降りてゆく」展に出品。
オブジェは１８日まで館内カフェの窓際に展示され、電車通りから見ることができる。（魚住有佳）
