阿蘇山 振幅小さな火山性地震増加 ２０日と同程度の噴火注意
10月25日 18時49分
阿蘇山では、２５日午前から、振幅の小さな火山性地震が増加し火山活動が高まっています。
福岡管区気象台は、今月２０日の噴火と同程度の噴火が発生する可能性もあるとして、注意を呼びかけています。
福岡管区気象台によりますと、阿蘇山では、２５日午前１１時ころから中岳第一火口の浅い部分を震源とする振幅の小さな火山性地震が増加しているほか、１日あたりの火山ガスの放出量が１６００トンとやや多い状態で推移しています。
また、京都大学が中岳第一火口からおよそ１キロの位置に設置している伸縮計では、中岳の火口の浅い部分の膨張と見られる変動が観測されているということです。
これは、中岳の火口の浅い部分で圧力が増加し、火山活動が再び高まった状態になっていると考えられ、今月２０日の噴火と同程度の噴火が発生する可能性があるということです。
このため気象台や地元の自治体などでつくる協議会は、火口からおおむね２キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけるとともにこの範囲での立ち入りを規制しています。
