アサリの産地偽装による風評被害が懸念されるなか、今が旬のシバエビの価格にも影響が出ています。
熊本県上天草市の漁港に次々と入ってくる漁船。
影響はここにも。
泉田寛典記者
「産地偽装の影響が広がり続けています。今まさに水揚げされたシバエビの価格も下がっているということです」
天草漁協の上天草総合支所によると、有明海では今シバエビ漁の真っ只中。投げ網でとられた鮮度の良いシバエビは、お手頃な価格とあって、かき揚げなどにも重宝される家計の味方ですが…
天草漁協上天草総合支所
「新型コロナが広がる前は大体1キロあたり1300円くらいしてましたけど、2月に入ってアサリの産地偽装が取り上げられるようになってから500円とかになってます」
新型コロナの影響で需要が減ったこともあり県外向けに出荷しているシバエビの価格は、1キロあたり約700円まで値を下げていましたが、今月に入るとさらに注文が減り、約500円と通常の半値以下にまで下がりました。
これ以上の価格の下落を避けるために、漁協では出荷量を制限するなど対策を講じています。
今回の下落が風評被害によるものか、不確定だとはしながらも…
天草漁協上天草総合支所
「この先、今からワカメとか夏になったら黄金のハモとというブランドのハモを扱っている。そちらに影響が出た時が一番影響が大きい」
問題が長期化し他の海産物にも影響が及ぶことを懸念しています。
2022/02/10のニュース