masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

卵の値上げが止まらない…生産者や店も影響【熊本】

卵の値上げが止まらない。買う側の私たちにとっても悩ましい値上げで生産者やスーパーなどにも影響が出ている。
熊本市のスーパー。毎日の食卓に欠かせない「卵」だが…
■消費者
「去年と比べるとかなり上がっている感じはします」
「毎日食べるから…ちょっと家計に響きます」
■KKT有川雄汰記者
鳥インフルエンザなどの影響で値上がりが続く卵。こちらのスーパーでも毎週値上げをしているということです」
卵の値上げが止まらない。JA全農たまごによるとMサイズの卵の卸売価格は福岡で1キログラムあたり345円。
去年の同じ時期と比べ約2倍となっていて、公表されている1993年以降で最も高くなった。
■消費者
「今まで(卵を)3つ入れていたところを2つでかき玉を作ったり…ちょっと薄いけれど」
「ここが安いよという情報を聞いたらそこに行って買っています」
このスーパーでも今年に入り、1パックあたり80円から100円ほど値上げした。
■イワサキACE上熊本店・澤村祐樹店長
「現状、卵で利益を取るのが厳しい状況になっています。これ以上(値段を)上げて売れなくなっても困るのでそこら辺は考えながら日々販売しているような状況です」
生産者にも打撃が…約8万5000羽の鶏を飼育する熊本市の農場では、エサ代が2倍になったことや電気料金の高騰などを受け3月から卵の販売価格を約2割値上げすることに。
■サン・ファーム 八幡明史専務
「これまでは私どもも努力はしていたんですがその努力に追いつかなくなっているという状況が値段にも反映しているのかなと思っています」
自社の卵を使ったケーキなども去年2割ほどの値上げをしたばかりだった。
こうした中人気となっているのが、鶏が最初の方に産む一般的なものより小さめの初卵や、殻に傷などが入ったB級卵と呼ばれる加熱用の卵。数量限定で安く販売されている。

■サン・ファーム 八幡明史専務
「こういった部分で家計の少し足しになれば非常にいいのかなと思います」
また輸入していたエサのコストが上がったため、安定して仕入れることができる地元のものに切り替えるなど対策を取っている。
■サン・ファーム 八幡明史専務
「少しでも自社でカバーできる部分をカバーしていければ安定的な価格に落ち着くのではないか」個人経営の店はさらに深刻だ。
■行徳パン・行徳仁さん
「去年の夏ぐらいと比べると約2倍近く値上がりしていて」
生地やサンドイッチの具材として1日約60個の卵を使う店。小麦や食用油の価格高騰に約2倍の価格となる卵の値上がりが重なり、4月からやむなく商品の値上げをすることに。

■行徳パン・行徳仁さん
「全体的に1割以上は上げないと苦しい。自腹を切ってでもというところではあったんですけれど、物価の上がり幅が尋常じゃないので仕方なく上げなきゃなというかたち」
使う量を減らすわけにもいかず、材料費の高騰は直接売り上げに響くことに…。
■行徳パン・行徳仁さん
「卵だけでも早く供給が通常に戻って物価が安定してくれればなと思います」
値上げの波が止まらない卵。気軽に食べられる日が戻るのはいつになるのだろうか…。