masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

阿蘇「草千里」で春の訪れ告げる野焼き

阿蘇「草千里」で春の訪れ告げる野焼き
03月04日 16時43分

阿蘇地域の観光地、「草千里」で、春の訪れを告げる「野焼き」が行われました。
「野焼き」は草原に火をつけ、冬の枯れ草や低木を焼いて害虫を駆除し、牛や馬の餌となる新しい草の芽吹きを促すもので、阿蘇地域では草原を維持するために毎年2月から5月にかけて行われています。

4日は、観光地としても知られる草原地帯、「草千里」で野焼きが行われ、地元の農家やボランティアなどおよそ140人が参加しました。
消防団の人たちなどが順番にバーナーで枯れ草に火をつけていくと、火はパチパチと音を立てて燃え広がり、茶色い草原を一気に黒く焦がしていきました。
ボランティアたちは、火が燃え広がらないよう「火消し棒」でたたいて消火していました。
また、ことしは新たに延焼範囲の確認をするためのドローンが導入され、担当者が映像を見ながら火を入れる場所などの指示を出していました。
焼かれた草原は1か月ほどで芽吹き始め、来月には一面鮮やかな緑色の草原になるということです。

火を消す作業を担当するボランティアとして参加した菊池市の70代の男性は「春の観光シーズンが来たなと思ってうれしかったです。炎を見ると、恐ろしさとともに力強さも感じて、元気が出ます」と話していました。
阿蘇市では5日、阿蘇山麓一帯と北外輪山の一帯で一斉に野焼きが行われる予定で、午前9時から午後3時ごろまで大規模な通行規制が実施されます。
市は、安全に配慮するためことしから観光客の野焼きの見学を禁止していて、近くを通行する際は交通情報を確認するよう呼びかけています。