熊本地震で倒壊した西洋建築物「ジェーンズ邸」一般公開再開
09月01日 12時21分
７年前の熊本地震で倒壊した県内で最も古い西洋建築物で、熊本市にある「ジェーンズ邸」の復旧工事が完了し、１日一般公開が再開されました。
熊本市中央区水前寺公園にある「ジェーンズ邸」は、明治４年に建てられた県内で最も古い西洋建築物で、県の重要文化財に指定されています。
明治時代に開校された熊本洋学校にアメリカ人の教師、ジェーンズを迎えるため建築されました。
７年前の熊本地震で全壊し、復旧工事が続いていましたが、このほど完了したことから１日、一般公開が再開され、記念の式典が開かれました。
施設の正面玄関前で開かれた式典にはおよそ８０人が出席し、熊本市の大西市長が「ジェーンズ邸の倒壊後、資材や資料を多くのかたから提供いただき、創建当時に、より、近い形で再建できました。多くの市民に文化財に親しんでもらいたい」とあいさつしました。
「ジェーンズ邸」は木造２階建てで、洋風の建築物である一方、瓦ぶきの屋根やしっくいで仕上げた外壁など、日本の伝統的な建築技法も取り入れられています。
熊本市によりますと、熊本地震で被災した市内の記念館の復旧はこの施設が最後で、来年３月まで無料で公開されるということです。
