来年のえと「たつ」 天草陶磁器の置物づくり 熊本 苓北町
熊本県苓北町にある天草陶磁器の窯元で来年のえと「たつ」の置物づくりが行われています。
国の伝統的工芸品に指定されている天草陶磁器の苓北町にある窯元の1つ、「内田皿山焼」では先月上旬から来年のえと「たつ」の置物づくりが始まりました。
地元産の「天草陶石」を細かく砕いて水と混ぜたものを型枠に流し込んで「たつ」の形を作り、素焼きにしたあと職人が絵筆を使って目鼻や体の模様を描きます。
このあと、うわぐすりをかけて窯で焼き上げると縦横7センチほどの「たつ」の置物が完成します。
色は白と緑があり、あわせて4種類、3000個をつくる予定だということです。
「内田皿山焼」の代表の木山健太郎さんは「『たつ』は架空の生き物なのでデザインが難しかったです。かわいらしくコンパクトに仕上げていますので、気軽に見て触れていただければと思います」と話していました。
えとの置物はこの窯元のほか、来月2日から天草市で開かれる天草大陶磁器展でも販売されるということです。