ありがとう ＳＬ人吉 惜別のラストラン【熊本】
2024.03.24 17:00
ＪＲ九州の観光列車・ＳＬ人吉がラストランを迎え、多くのファンに見守られながら、その長い現役生活に幕を下ろしました。
『ハチロク』の愛称で親しまれた、ＳＬ人吉の蒸気機関車・５８６５４号機は１９２２（大正１１）年製造、現役で国内最古のＳＬです。これまで９０万人以上の観光客を乗せて走ってきました。
しかし、老朽化や部品調達が困難なことから引退が決まり、営業運行は２３日が最後となりました。
多くのファンの思いを乗せて、博多から熊本までを駆け抜けました。
【熊本駅で迎えたファン】
「これが最後なんだと思うと…自分の恩師がいなくなるようなそんな感じ」
「『嫌だよ』って雨で泣いていた（ように見えた）。なくなってほしくない」
また、２４日は２０２０年７月豪雨で被災する前まで走っていた肥薩線の八代駅に戻り、地元の人たちを前に運行終了式が開かれました。
【ＪＲ九州 古宮 洋二 社長】
「（５８６５４号機の）次のページを、人吉市で迎えていただけないかなと」
ＪＲ九州の古宮 社長は、引退後の５８６５４機を人吉市に譲渡すると明らかにしました。
【機関士】
「ＳＬのおかげで我々もこんなに笑顔になれたし元気をもらえたし、本当に感謝しかない」
１０１年の時を超えて、人々に愛された５８６５４号機は、その長い歴史に幕を下ろしました。
