熊本県内ほとんどの公立高校で入学式 県立第一高校普通科 新入生の男女の数めぐり変化【熊本】
８日は、ほとんどの公立高校で入学式が行われ、県内計約９０００人が始まりの春を迎えました。このうち熊本市にある県立第一高校ではある初めての出来事が明らかになりました。
体育館に集まった新入生たち。男子女子が混在し並ぶ光景はどの学校も変わらない入学式かもしれません。
しかし、ここ県立第一高校では、今年度の普通科の新入生の男女の数をめぐり大きな変化がありました。
【新入生男子】
「女子校の時代もあったみたいなのですごいなと思います」
【新入生の保護者】
「私たちの時代は女子校のイメージが強かったけど、男子も入ってすごく楽しそう」
県立第一高校は、１９０３年、県立高等女学校として設立。
１９４９年に男女共学となるものの１９７６年、男子の入学がゼロになってしまいます。
長い間、事実上の「女子校」状態が続きましたが、今から１０年以上前、一念発起した学校と同窓会は協力して中学校を回るなど男子生徒獲得への活動を展開。
努力が実り、２０１２年春、３４年ぶりに男女共学が復活しました。
その後、男子生徒は徐々に増え続けついにこの春、普通科で男子１７１人、女子１６１人で男子が女子を上回りました。
１学年の総数でみても初めて男女比が５対５になったということです。
【新入生女子】
「本格的に共学になったからうれしいし、これから後輩も入りやすい雰囲気ができたのではないかと思います」
【在校生女子】
「時代ってけっこう変わるんだなと思った」
【在校生男子】
「（男女が）五分五分になったのはすごいなと思った」
【第一高校同窓会清香会 代表理事 田中 扶慈子さん】
「母校が活性化するというのは（多くの卒業生が）応援していたのできっと皆さん喜んでいると思います」
【新入生男子】
「部活に一生懸命取り組みたい」
【新入生男子】
「勉強と部活を頑張りたい」
学校創設以来の出来事に沸く第一高校。生徒たちのボーダーレスな活躍を願ってやみません。
