仏像に甘茶かけ、無病息災祈る 熊本・八代市泉町で釈迦院花祭り
熊本日日新聞 | 2023年4月8日 16:28
釈迦院で花御堂に置かれた仏像にひしゃくで甘茶をかける参拝者＝八代市泉町
釈迦の生誕を祝う花祭りが8日、熊本県八代市泉町の天台宗「金海山釈迦院」であった。
家族連れやお年寄りが参拝に訪れ、本堂脇の花御堂に置かれた高さ約20センチの仏像に、ひしゃくで甘茶をかけて無病息災を祈った。
釈迦院は、美里町にまたがる大行寺山の山頂近くにある山岳寺院で799年の創建。
同町の3333段の「日本一の石段」は参道の一つ。
甘茶かけは、龍神が空から甘露の雨と花を降らせて釈迦の誕生を祝福したのが由来という。
花御堂の屋根は地元のボランティアが季節の花で飾った。
家族3人で参拝した同市東陽町の農業の男性（83）は「お釈迦さまの御利益を授かりに毎年訪れている。家族で健康に過ごせますように」と手を合わせた。
釈迦院の作村尚範住職によると、今年の参拝者は「例年より多め」。もち投げや、県指定重要文化財の銅造釈迦如来立像の開帳もあった。（上島諒）
釈迦の生誕を祝う花祭りがあった「金海山釈迦院」に参拝に訪れ、無病息災を祈る高齢者や家族連れ＝八代市
